校長あいさつ
本校校長として3年目になりました、塩原千夏です。今年度も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。令和7年度は、新たに1名の可愛い1年生を迎え、全校児童17名で元気にスタートします。
今年度の重点目標は、「主体的に 粘り強く挑戦し 思いやりのある子供の育成」です。これは、昨年度に行った保護者や教職員の学校評価アンケートを参考にして決定しました。授業はもちろん様々な教育活動の場面で、児童も教職員もこの重点目標を意識しながら前進してまいります。
学校全体として一致して取り組んでいるものとして、読書の取組「なぎさ丸」があります。読書の冊数を全校集計し、船を進めます。今年度で3年目になりました。令和5年5月に宗谷港を出発し、日本海の港を南下。そして日本から世界の海へと進みました。令和6年度は「なぎさ丸2号」で、アジアからオセアニア~アフリカ~ヨーロッパ~北アメリカ~南アメリカと進み、最終はブラジルのリオジャネイロ港を通過しています。今年度は「なぎさ丸3号」の船に乗り換え、さらに航海を進めて世界一周ゴールを目指しています。
この取組により、1年目よりも2年目の方が、全校の読書量が2倍以上になりました。また、年間300冊以上の読書量を記録した児童もいました。2~3か月ごとの月間トップ3やMVPの発表も刺激があるようで、低学年児童がとても健闘していました。この取組をきっかけに、たくさん読書をして、言葉を獲得したり世界を広げたりしてもらいたいと願っています。しかし、本に向き合うことがあまり得意ではない児童も実際にはいます。そのため、人と比べるのではなく、自分の歩むテンポに合わせて学期ごとに行う「個人目標の設定」を、最も大事に考えています。この目標設定は、自己分析が必要で、適当な数値だと到達できません。また、簡単に到達してしまっても達成感は得られません。自分で決めた目標に到達できたら、主体的に報告してもらうようにしています。健闘を称え、一緒に目標達成を喜び合います。証明にキラキラシールを貼ったり、昼の放送でのおめでとう紹介で、全校に知ってもらったりする仕組みになっています。
新年度の開始により、いよいよ「なぎさ丸3号」の旅がスタートします。どんな航海になるか、とても楽しみです。
今年度も、1日防災学校で学校周辺の地域の方々とも一緒に地震・津波の避難訓練をしたり、様々な行事にご来校いただいたりするなど、「地域とともに歩む学校」を推進してまいります。また、皆様のお知恵や経験を生かし外部講師になっていただくなどお世話になりますが、今後ともご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。昨年度誕生した学校の宝、美しい「ステンドグラス」をご覧になりに、いつでもご来校ください。お待ちしております。